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更年期の本棚 3





15.「わたしの更年期事情−女50代からの生き方革命」

樋口恵子/編

旬報社、1998年、223p

わたしには、この本のポイントがどこにあるのか分かりません。 編者は何をねらいとし

てこの本を編んだのでしょう。


あとがきなどによると、編者が理事長を勤める「高齢社会をよくする女性の会」が主催

した更年期に関するシンポジウム 「女の午後の生き方革命」(1997年開催)が、こ

の本の基になっているようです。 本の前半には、このときに行われた、コレット・ダウリ

ング、落合恵子、樋口恵子の三氏による講演が収録されています。 講演では、更年

期のほかに、介護もテーマのひとつとなっているようです(わたしには、そう読み取れ

ました)。 後半は、編者と婦人科医の対談、更年期体験談、上述のシンポジウムで

行われたアンケートの分析で構成されています。 後半のテーマは、更年期一本に絞

られています。


他の更年期の本と比較すると、介護について多く触れられていますが、どこにもそれ

がテーマであるとは示されていません。 介護は、更年期世代の女性にとって、身近

な問題です。また、大きなストレスになりがちな問題でもあります。 身体の変化と相ま

って、更年期障害の原因となることも少なくありません。 「更年期と介護」というテーマ

にしぼり、本書を編集することはできなかったのでしょうか。 そうすることで、介護問題

に造詣の深い編者だからこそ編むことができる一冊になったのではないでしょうか。

この本は、読者に何を訴えたかったのだろう…テーマの曖昧さが、残念です。




アロマセラピー関係の記述なし。









14.「『わたし』を探す更年期」

堀口文/著

ネスコ、1994年、207p

著者は、更年期障害は心と体の両方をケアすることが大切、と考える婦人科医です。

実際に、二十年にわたって、治療にカウンセリングを取り入れているとのこと。 この本

でも、心と体の両方に焦点をあてながら、治療例、更年期とは、どんな治療法がある

のか、などを採りあげます。



読みすすむなかで、わたしが気になったのは、著者の紋切り型の視点です。「性格テ

ストの結果、この患者は○○タイプであった。○○タイプは、××の傾向が強い。 よっ

て、△△の指導を行った。結果は良好」・・・というパターンの記述を、あちこちで見つ

けました。 心は、ボタンを押すと期待通りの結果がでる、というものではないはずで

す。 心のケアとは、手術で悪いところを取り除く、薬でウィルスをやっつける、とは別も

のでしょう。 患者の心を大切にしてくれる医師ならば、むしろ、そこのところを理解して

ほしいし、レポートしてほしい、と思いました。



著者は、日本の医学界の中で早くから心身医学に興味をもち、研究・実践している医

師です。 それだけに、その紋切り型が残念に感じられるのかもしれません。 医師の

視点が中心におかれた指導ではなく、患者に寄り添う姿勢を期待したいと思います。



アロマセラピー関係の記述なし。










13.「どうする更年期−2953人の体験から」

女のからだと医療を考える会/編

日本婦人会議、1997年、241p


女のからだと医療を考える会(以下、編集チーム)は、 35〜60歳の2953人の女性を

対象として、更年期をテーマとしたアンケートを行いました。 この本は、そのアンケー

トを基に編み上げられたものです。



編集チームには、「更年期をマイナスイメージでなく、女性たちが自分の生き方を問

い直す好機としていきたい」 という思いがありました。そのため、結果報告にとどまら

ず、回収したアンケートを基に、更年期を見つめます。 更年期の体験談、アンケート

によせられた疑問に産婦人科医が答えるQ&A、北米で更年期を研究する医療人類学

者との結果検証、 編集チーム内での座談会…など、さまざまなコンテンツが生まれ

ました。



「つらい症状に悩み苦しんでいる人たちばかりでなく、 やがて体験することになるであ

ろう更年期への不安を抱いている人たちが同様に強く望んでいるのが、 『気楽に相談

できる場所』である。(p.213)」 あとがきにあった編集メンバーの言葉ですが、 本書の

あちこちで同様の意見を見つけることができました。 「現状では女性の立場で相談に

のってくれるというところは、ほとんどないといえます。 だからこそ、当事者である女性

自身が更年期とはどういうことか正しい認識をもつことで、 どういうときに医者に行くか

自分で判断することと、自分の思いを正しく伝えるということが大事だといえます。

(p.157)」 という産婦人科医の言葉も見つかりました。



「頼りになる場所」がないのは非常に残念なことで、必要性が高いのは言うまでもあり

ません。 でも、それと同時に「頼りになる自分」を育てる必要性も感じました。 両者が

充実したとき、安定した更年期に、もう一歩近づけそうな気がします。



アロマセラピー関係の記述なし。










12.「女はみんな華になれ−私の更年期障害」

黛ジュン/著

世界文化社、2003年、172p

この本は、「天使の誘惑」などのヒット曲をもつ歌手による、更年期の体験談です。

「一人でも多くの人に、豊かな後半生を送っていただきたい。そんな思いから、あえて

恥ずかしいこと、 隠しておきたいことをお話してみよう(p.2)」と思い立ち、書くことに決

めたそうです。



著者は、医師から更年期障害と診断されているにもかかわらず、適切な対処をするこ

とができませんでした。 更年期に入っていることを認めたくない気持ちや、処方された

薬で効果がでなかったことなどが重なり、 五年以上も不調に苦しみ続けることになっ

てしまいます。



「一日の黄昏どきを『逢魔(おうま)が時』と言うそうです。 夕方の薄暗くなったときに

は、人の影さえ『魔物』めいて見えるということです。(p.20)」 著者は、更年期を例え

ます。心身のバランスが崩れているときは、適切な判断をくだすことが難しくなってし

まう…隠し事のない、事実と気持ちを読むと、納得することができました。



この本は、更年期障害の体験記のひとつにすぎないかもしれません。 けれど、本当

に辛いときには、医師や専門家のアドバイス以上に、支えになってくれそうです。 更

年期という黄昏どきを、「逢魔が時」から「実りのとき」に変える元気をくれる本だと思

いました。



アロマセラピー関係の記述なし。










11.「脱コウネンキ宣言−Sweet Woman」

石坂晴海/著

中央公論新社、2002年、246p

この本は、二つのパートから成り立っています。 ひとつは、十代から七十代の女性

が、ウェブサイトの掲示板で行った更年期に関する情報・意見の交換をまとめたも

の。 もうひとつは、更年期に造詣の深いカウンセラーら三人と著者の対談です。



著者は、この本を企画する上で、以下の三点を目指したということです。

1.更年期の悪しきイメージを変える。

2.更年期の体験と情報を共有することで不安と孤独と苦痛を和らげる。

3.あわよくばオトナの女の魅力を世に知らしめ、オトナの女にこそ大きな価値を認め

  る成熟した社会に変える。



わたしはこの本の基になった、「更年期をテーマとする掲示板」の存在がいいなあと

思いました。 更年期未体験、更年期の最中、更年期終了…の三つのグループの女

性たちが気軽に対話できる場があれば、知識をつけたり、ゆがんだイメージを払拭す

るために役立つはずです。 (残念ながら、この掲示板は、今現在、閉鎖中です)



少し残念に感じたのは、著者の「更年期のイメージを明るくしよう」という姿勢です。 イ

メージを変えるのではなく、そのままの姿を、見ること・知ることこそ大切なのでは、と

思いました。 更年期は格好良いものでも悪いものでもなく、誰もが通過するある一時

期なのですから。



アロマセラピー関係:

更年期障害の対処法として紹介された、フラワーエッセンスとの比較対照として、登

場しています。「アロマのようにただ気楽に使われていいものか…」(p.103)との記述

がありました。







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