埼玉県新座市のリラックスサロン・駐車場あります
アロマセラピールーム りんせん



 更年期の本棚4

 
更年期の本棚3

 更年期の本棚2

 更年期の本棚1






 
ホームにもどる
更年期の本棚 2


更年期をさまざまな角度から、自分の眼でとらえられるようになりたい。という思いから、本を読み始めましたが、実のところ、益々分からなくなってきています。

更年期に辛い症状がでる人もいれば、何事もない人もいる。でたとしても、症状は人それぞれ。そうなると、どこからどこまでが更年期障害と言えるのか‥

更年期に起きがちといわれる「自分を見つめなおす作業」は、更年期だけの問題ではない。どの年代でもどの性でも、人間ならば常に起きうる大切なことなのでは‥

正解などというものはなさそうです。1つずつ理解を積みかさねていければいいな、と思います。








河合隼雄/著、
講談社プラスα文庫、
1997年、283p、672円



10.「『老いる』とはどういうことか」

目次:

その一 未知なるもの
その二 癒されるとき
その三 自分に立ちかえる
その四 人生の奥行き
その五 見えてくるもの
「老い」をめぐって−多田富雄さんと



更年期は、自分の老いを意識しはじめたり、親の老いを受けとめたりする時期でもあ

るなと思ったので、読んでみました。

読みすすむ中で、「老い」と「更年期」という2つの言葉を入れかえても成りたつ文章

を、いくつか見つけました。

「われわれは『老い』を一種の決まりきった『病』のように考えて、年をとれば『ぼけて

死ぬ』と非常に単純な図式で考えすぎていないだろうか」(p233)。私自身、更年期の

本を読み始めた理由が、先入観を取り払いたいということだったので、ハッとしてしま

いました。更年期だけではなく、マイナスのイメージが貼りつきがちな事柄には、注意

深く見る目をもたないといけない、と改めて反省です。


「よし、(老いというものが)それほどわからぬものなら、自分の生き方で老いに挑戦し

てみよう」(p233)という記述もありました。老いに挑戦、とは格好よいです。私も、私

の更年期にどうどうと挑戦できるように学習を深めていかなければ‥。


アロマセラピー関係の記述なし。









伊藤博之/監修、
婦人生活社、2002年、
220p、1365円

9.「『更年期』をむかえたら」


目次:
第1章 私の更年期体験記
(生理に恨みは数々ござる、うつとサヨナラ、
犬を媒介にした世界が救ってくれた ほか)
第2章 更年期症状・障害とは?
1.更年期とは
2.更年期になると
3.更年期に起こるさまざまな症状
4.エストロゲンの低下が引き起こす体の変化
第3章 更年期障害の克服のために
1.更年期障害の診断
2.ホルモン補充療法(HRT)
3.漢方による治療
4.各症状に対応した治療
5.アロマテラピー
6.食生活
7.運動


更年期体験者のレポートと、更年期とは何か・どう対処したらよいかを監修者がアドバイスするという2つのパートから成り立つ本です。リライトされていない、(意地悪な言い方をすると、読みづらい)体験記が全体の3/4を占めているので、はじめは「手抜きかな」と思いました。

しかし、読み進むうちに、この本のよいところはそこにあることに気づきました。 正真正銘ナマな記述のせいで、それぞれの人が話しかけてくるように感じられるのです。 後半にある聖路加国際病院産婦人科名誉医長の解説よりも、何倍もパワーがあります。

生理が終わる日を心から待ち望んでいる人、症状に悩まされていたものの独自の対処法で切り抜けていく人‥。 更年期という同時期を過ごす同性の人間でも、歩き方は人それぞれなんだなと痛感しました。


アロマセラピー関係:
更年期障害を克服するための方法として紹介されています。(p214〜)







河合隼雄/著、
朝日文庫、
1996年、198p、441円


8.「中年クライシス」


目次:
1.人生の四季−夏目漱石 『門』
2.四十の惑い−山田太一 『異人たちとの夏』
3.入り口に立つ−広津和郎 『神経病時代』
4.心の傷を癒す−大江健三郎 『人生の親戚』
5.砂の眼−安部公房 『砂の女』
6.エロスの行方−円地文子 『妖』
7.男性のエロス−中村真一郎 『恋の泉』
8.二つの太陽−佐藤愛子 『凪の光景』
9.母なる遊女−谷崎潤一郎 『蘆刈』
10.ワイルドネス−本間洋平 『家族ゲーム』
11.夫婦の転生−志賀直哉 『転生』
12.自己実現の王道−夏目漱石 『道草』



著者は、臨床心理学者としての視点で語りかけます。

現代人の寿命は長くなり、 社会の変化は激しさを増している。 「何かひとつの考えや方法を確立して、それで一生押し通してゆくことはできず、 どこかで何らかの転回を経験しなくてはならない」(p12)‥この転回が中年期に起こりやすいのだそうです。


私は、今まで、更年期を「卵巣の機能が低下するとき」 「女性の閉経前後の10年間」としか見ていませんでした。 しかし、焦点を広げてみると、更年期観も広がりそうです。

また、この本のいたるところから、こんな風に考えると気持ちの整理がつきやすいそう、と思えるメッセージを受けとることもできました。



アロマセラピー関係の記述なし。







小山嵩夫、
堀口雅子、
堀口文、
安田香珠子、
下重暁子/著、
生活クラブ生協連合会、
1994年、207p、1500円

7.「更年期から楽しくなる〜
   美しく個性豊かに、後半生に臨みたい」


目次:

パート1 更年期を知る
パート2 更年期の女性に現れる症状と治療法
パート3 更年期を人生のリニューアルタイムに
パート4 女性ホルモン補充療法について
パート5 高年期(幸年期)へのメッセージ
パート6 更年期と閉経に関する調査リポート(1994年3月)



編集/企画を、以前紹介した「男も女も更年期から始めよう」と同じチームが手がけています (著者はチェンジ)。 この本「更年期から‥」のほうが発行日が古いので、パート1にあたると思われます。 「男も女も‥」同様、更年期を、専門家・体験者/身体・気持ちと、 さまざまな角度からとらえようとしています。


「更年期障害に悩んだ場合、それを我慢しながらも薬を使わずに自然に生きるほうに価値を見出すのか、 それとも、薬を使っても快適に過ごすほうに価値を見出すのかは、個人の選択にゆだねるべきでしょう。 治療は個人個人が考えて判断した結果としてあるのです」(p122)と、 ホルモン補充療法(HRT)を専門とする医師の言葉があります。

今まで私はHRTというものを、 身体に良いの?悪いの?どっち?という方向からしか見ていませんでした。 病気や治療について、学び、自分と相談し、「だから私はこう対処している」 と言える姿勢も、治癒への道の1つだなと思いました。



アロマセラピー関係の記述なし。







田中奈保美/著、
主婦の友社、
2002年、191p、1365円

6.「独身女性の更年期」

目次:

第1章 「私はもう若くない‥?」
更年期への誤解、知識の不足。
それがあなたを苦しめています
第2章 「私は頑張りすぎ‥?」
更年期に多いウツや心身症。
その理由を探ってみると
第3章 「私はゆきづまったの‥?」
女性にも目立つ「昇進ウツ病」。
その理由を探ってみると
第4章 「私は自力で乗り越えたい!」
あらたな人生の形に気づけば、
新しい自分が発見できます



以前とりあげた「更年期無気力シンドローム」の著者が書いた本です。 前作と同じく、更年期体験者へのインタビューと、著者が感じたこと・学んだことから構成されています。

タイトルが「独身女性の‥」となっていますが、「働く女性の‥」なのでは?実際には、 結婚している女性も紹介されていますし、 仕事と更年期との折り合いのつけ方が大きなテーマとなっています。


この本の面白いところは、「更年期を体験して、どう考えたか・行動したか」 に焦点が当てられているところです。著者は、体力・気力の衰えから無理がきかなくなったのは、 ダメになったのではなく、素の自分に戻っただけ。 以前と違うと嘆くより、改めて自分流のやり方を見つけよう、と呼びかけます。 更年期を「卵巣機能の低下」以外の視点で切りとることで、 もっと理解が深められるかもしれないと思いました。

参考図書として、ユング、河合隼雄、岡本祐子、ゲイル・シーヒーの作品が紹介されています。


アロマセラピー関係の記述なし。









ページの一番上に戻るホームに戻る










アロマセラピールーム林泉
埼玉県新座市片山3-8-31〒352-0025 電話:048-482-3636
営業時間:10:00-21:00 定休日:水曜日、第一日曜日