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アロマセラピールーム りんせん



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カウンセリングの本棚 2/12/2006現在、2冊読みました。


アロマセラピーの雑誌から、カウンセリングに関するアンケートを頼まれたことがありま

す。気軽な気持ちで取り組んだものの、考えがうまくまとまりません。毎日の仕事のな

かでやっていることを思い返して、四苦八苦の末、なんとか書き上げました。 そのと

き、カウンセリングについて、もうちょっと勉強してみようと思ったのです。

コミュニケーションの力、特に「聴く力」をつけることを目標に、カウンセリングについて

の本を読み始めました。







2.「はじめての医療面接」

斎藤清二/著

医学書院、2000年、132p
著者は、自身が所属する大学医学部において、病歴聴取法の指導に携わっていま

す。 この本は、医師を目指す人にむけて、医療面接のためのテキストブックとして執

筆されました。


「患者さんと適切にコミュニケートする能力は、良好な医師患者関係を構築するために

必要不可欠である。 そのために、医療面接の技法を身につけることはたいへん役に

たつ。 しかし、技法を単にマニュアル的に暗記して使うだけでは、良好な医師患者関

係を構築することは決してできない(p.14)」と、著者は示します。


本書は、医療面接技法の専門書である一方、よりよい二者関係をつくる実用書として

も、(医療分野のみならず)充分活用できるでしょう。経験を積みかさねた著者自身の

言葉で技法が解説されているので、その意味や役割が実感として伝わってくるので

す。コミュニケーションの技法は、それを使いさえすれば、相手を理解できるというもの

ではありません。良好な関係を築きたいと願う気持ちや知識やトレーニングがプラスさ

れたとき、その機能が発揮されるということを学びました。









1.「河合隼雄のカウンセリング入門」

河合隼雄/著

創元社、1998年、269p

この本は、カウンセリング講座の中で行われた、心理療法家である著者と受講者たち

とのやりとりの記録です。 セッションの様子を読むことにより、カウンセリングの基本を

学ぶことが、本書のねらいとなっています。


著者は、カウンセリングのいちばん大切なことは「聴くこと」だと、首尾一貫して言って

います。


「人間というのは聴いていくと、つまり放っておくのと違って、一人の人が真剣に受け

入れるというような立場でかかわってくると、 自分の問題を整理したり、見直したり、

新しいことを見出していったりして、その人自身が立ち直っていくことができる。

(p.101)」。


聴く練習をするために、講座の参加者たちはロールプレイを行うのですが、ほとんどの

人が、指図やお説教をしてしまいます。


「『聴くこと』というのはどうしてそんなにむずかしいんでしょう。 それは、本気で聴いた

ら悩みがこっちへ移るからです。・・・ (指図やお説教は)親切な人が悲しい人を慰め

ているように見えるんですけど、よく考えると、 本当は自分も悩むのが辛いから逃げ

出したのと同じことですよね。(p.55-56)」


聴くこととは、自分のやり方に相手をひきつけるのではなく、相手に合わせるという

こと。 アロマセラピーにも同じことが言えると思います。お決まりのコースに相手をは

め込むアロマセラピーは、簡単です。 でも、それならば、マッサージチェアと同じでしょ

う。 聴くことを、具体的なスキルとしてどのように取り入れられるのか…これから考え

ていきたいと思います。







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